他人に聞けない「失敗しない畳替え」のこと
2026年1月6日
新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年始め1発目の仕事として、山口県山陽小野田市にあります『荒川製畳所』さんで開催されている手床研修に参加してきました。
手床とは、畳の土台(畳床)を、稲わらを使い熟練の職人が手作業で何層にも重ねて縫い上げて作られた伝統的な畳床のことです。

畳の土台は大きく分けて、「藁床」「藁サンド床」「建材畳床」の3種類があり、現在は新しく畳を注文すると、何も知らなければ、ほとんど建材畳床を勧められ使用されます。
建材畳床とは、稲わらの代わりに「インシュレーションボード」と呼ばれる木材チップを圧縮した板を、断熱材にも使用される「ポリスチレンフォーム」の上下に挟んで作られる畳床です。

建材畳床のメリットは、「軽量性」「安価」「断熱・防音性」があり、藁床で懸念されていた防虫性に関しても、藁床に比べて衛生的でダニ、カビの発生しにくいです。お手入れが簡単なのも、建材畳床のいいところです。
しかし、デメリットとして「固い」「耐久性」があげられます。藁床の一番の良いところは、調湿性能、クッション性に富んでいて、日本の気候や和式の生活様式に適していると言えます。
一方で、建材畳床は、木製のボードや断熱材から出来ているため、「足触りが固い」印象が強くなります。洋式の生活スタイルが浸透しているといえども、和室の畳といえば、やっぱりゴロンと寝転がったり、床に座ったりしますよね。藁床の畳の心地よさにはどうしてもかないません。

また、耐久性についてですが、建材畳床は使用用途にもよりますが、約20年程で土台が劣化してくる印象があります。長い目での使用を検討するなら藁床がオススメなのです。
耐久性の話ですが、一般的な藁床は約50年程経過していても、状態が良いものもたまに見られます。お手入れは必要ですが、良いものは長く使える、は何にでも言えますね。
また、今回の研修の話に戻りますが、始めに見させていただいた畳床は『おしまくり床』と呼ばれ、江戸時代のものだと教えていただきました。江戸のどの時期かにもよりますが、150年以上前のものではある為、長持ちすることがわかります。


今回の研修では、この貴重な手床の手直しの方法を教えていただき、今後もし手床のお宅に伺った際に、新しく作り変える提案だけでなく、手直しができるという事をお伝えできれば、今後の貴重な畳を後世に残せるかなぁと考えています。なにせ足触りが抜群にいいので、ふかふかした手床の畳を知っている方は、手直しを検討された方がいいかと思います。(状態にもよりますが…)
最後に、「失敗しない畳替え」は、
今の畳の土台の事をしっかり理解すること。
もし良いものであれば、簡単に新調(新しい土台に作り変える事)せずに、土台を再利用した「表替え」を検討してはいかがでしょうか。しっかり土台の手直しをしていただける、信頼できる畳屋さんに依頼することをお勧めします。
表替えについては、今後またブログにてご説明させていただきます。
今年も畳替えを検討される際は、当店も是非ご検討くださいませ。

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